小川洋平さんのイラストがかわいいパイントグラスを、下高井戸のカレーとクラフトビールのお店「HATOS OUTSIDE」で買った。というのも、その実物を外苑前にあるシルクスクリーンスタジオPAJA STUDIOで見たのがきっかけだ。
スタジオに遊びに行った真夏のとある日。外が暑いといえど、クーラーの設定温度がまさかの19度。が、しかし、100度を超える機械が常に稼働されていて、あっついあっつい。じんわりと汗をかきながら黙々と作業していた彼らのうちの1人が、氷を入れた大ぶりのコップに、烏龍茶をだぶだぶ注いでがぶがぶ飲んだ。その瞬間、欲しくなった。なんてことのないお茶がものすごくおいしそうに見えたし、家にあるどのコップよりも大きい。それにノスタルジックな雰囲気の、陽気なイラストが気分。
オンラインで即完続きだが、まだ店舗で買えると聞いて下高井戸へ向かった。小川さんはイラストレーターでありながら美味しいカレーも作っていて、学芸大学の「VOVO」を経て、今は「HATOS OUTSIDE」で腕を振るっている。その、キーマカレー(¥1000)とともにUpright BrewingのSupercool IPA 6.5%もオーダー。 クラフトビアビギナーな私だが、試飲したらフルーティで気に入り、ハーフサイズ(¥700)でなく、小川さんのグラスでサーブされる1パイント(¥1300)でたっぷり飲んだ。注がれたオレンジ色が、心なしか小川さんの色使いに似て見えて楽しい。真夏のカレーとビールって最高だった。
緑茶も、家で飲む普通の缶ビールも、わざわざ入れて飲みたいし、そうすると間違いなく何割も増して美味しい。ただ今おうちで大活躍中。まだまだエンジョーイ、ステイホームサマー。
Illustration by Yohei Ogawa
Written & Photographed by Minori Kitamura