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SUNSET CLUB MEMBERSHIP PIN

箱がかわいいものは買って後悔しない。

夕日が描かれた小さな箱。「SUNSET CLUB」のピンバッジは、この特別な箱に収められていて、机に置いてあるだけで嬉しい。

サンフランシスコ近郊の海辺の街サウサリートを拠点に活動する、アーティストのウィル・ローガン。彼が「SUNSET CLUB」の名義で発表し、販売するピンバッジシリーズは、日常の風景や発見などが、小さなカケラのようにアイコン化されている。僕が選んだこのバッジは、半分沈んだ夕日が少し切なく、でもだんだんと馬鹿馬鹿しく見えてくるところが気に入っている。

ウィル・ローガンは、世界中のアーティストやデザイナー、ミュージシャンと協働して、毎号雑誌のようにオブジェクトを発行する「The Thing Quarterly」の共同創設者・編集者としても知られている。ヨットでの海上生活(!)を送りながら、スケボーを乗りこなす。彼自身もチャーミングでかっこいい。霊柩車を爆破し、その一瞬をスーパースローモーションに引き伸ばしたワイルドな映像作品をはじめ、僕は彼の多くの作品から、不可逆な時間の魅力と、フィジカルに存在するモノの不思議さについて考えさせられている。

この小さなバッジにも、不思議な魅力が宿っている。メンバーシップという名のゆるやかな連帯が、その存在をより一層特別なものにしているのだと思う。

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東京では、11/29(日)まで「Utrecht」にて展示販売中。
*会期終了後は、「Utrecht」と「Misako & Rosen」にて取り扱い予定とのこと。

Written & Photographed by Akira Kuroki