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MY AUTHENTICS

私にとって忘れられない大切な本がある。1975年にアメリカで発売された「チープ・シック」という本。アシスタント時代に出会い、自分のスタイルを明確にしてくれた。ファッションは着飾るためのものではなく自分の魅力を引き出してくれるもの。ファッション=生き方。なんて豊かな考え方なんだろうと衝撃を受けた。5年後、スタイリストとしてNYに移住した時それを目の当たりにした。ただ流行に身をまかせている人より自分のスタイルを持っていて、こだわり、楽しんでいる人が輝いて見えた。

そこからさらにいろいろ削ぎ落とされ、着心地のよいTシャツ、スウェット、ニットやデニムが自分の中でのベーシックなスタイルになり、その時々の気分でオーセンティックなアイテムを足している。それは昔から大切にしているものだったり、新しく出会ったものだったり。宝探しのように探して、いつまでも長く使い続ける。サステナブルにもつながるこのスタイルが気に入っている。

コンチョベルトとスウェット

昔からの民族衣装に興味があり、ネイティブアメリカンのアクセサリーも自然な流れで興味を持ち始めた。「RRL」でヴィンテージのものを見つけたり、ふと立ち寄ったFlea Marketで見つけたり。モチーフには自然に対する感謝や尊敬を表しているものも多く、自然と共存することの大切さをファッションを通して感じさせてくれて心地いい。ネイティブアメリカンのアクセサリーはスウェットと合わせるのが好きで、最近は<Warehouse & Co.>のものをよく着る。着ていると褒められることが多く、NYでは買えないブランドだったから羨ましがられもした。ヴィンテージをいい感じに忠実に復刻させているブランドで、古着をきれいめに着たいときに。メンズがメインだけれど小さなサイズも展開しているので女性も楽しめると思う。

パールとレタードセーター

パールは特に新しく買い足したりせずに祖母や母から代々譲り受けたものを大切に使っている。家族の温もりをまた次の世代へ繋げていくというのも素敵なことだなと思う。エレガントな存在感を持つパールは対照的なものとコーディネートしたくなる。ちょっとダメージのあるヴィンテージやキャラクターもののスウェットは定番で、レタードセーターなどアイビースタイルにもしっくりくる。このVネックはFlea Marketで見つけたもの。しっかりとした生地とかなり長めのリブが好き。

タッセルローファーとラグソックス

レースアップシューズ、ウィングチップシューズ、モンクストラップシューズ…… 様々なメンズシューズに惹かれてきた。最近はタッセルローファーの遊びごごろあるデザインが気になる。これはイギリスのクラシックシューメーカー<EDWARD GREEN>のタッセル。ローファーは今やファッションブランドからもたくさん出ているけれど、<EDWARD GREEN>や<JOHN LOBB>など、やはり老舗のこだわりや美しいフォルムにはかなわないなと思う。ボリュームのあるラグソックスに、デニムとTシャツでシンプルに履きたい。

ネイビーのバンダナ

バンダナはハンカチがわりに毎日持ち歩いている。特に年代物を探すというよりも、色や柄で選ぶことが多い。「10ft Single by Stella Dallas」では新品もヴィンテージものも扱っていて、他の買い物がてら気に入ったものがあればよく買っていたし、Thift StoreやFlea Marketで見つけたものもある。自分のスタイルに合わせてネイビーばかりが揃ってしまうが、ヴィンテージならではの様々なネイビーの色合いがあって、どれもいい。

Styled & written by Aya Funakoshi
Photographed by Seiji Fujimori