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TIMELESS -BLAZER-

9月に入った途端に肌寒い。秋の装いについて考える。ブレザーが着たい。とても。まずは夏をまだ引きずった装いに、さりげなくブレザーを追加する。秋の深まりとともにセーターを合わせたり、マフラーを合わせていく。ブレザーというと、ネイビーに金ボタンのそれもいいけど、自分にはどうもユニフォーム感が抜けきらない。グレーかブラウンか、というところ。

ゴールドと夏の名残の肌がアクセサリー。

ピークドラペルのグレーのブレザーをさらっと着こなすモナコ公女、カロリーヌ。日焼けの残る肌に軽めのブレザーがステキだ。まるで映画のワンシーンのよう。これがモナコの日常か。

さらに若い頃、こちらもピークド。トラッドな着こなしに合わせている。

年齢を重ねたカリローヌは、白いタートルネックセーターにグレーのブレザー、その上からグリーンのセーターを巻く。腕にはバーガンディのケリー。そのシックな着こなしに憧れずにはいられない。

真っ白な犬を抱く手にもステキなグリーンのグローブ。

ラペルの形は確認できないが、ピークドと想像する。

ベージュ&カーキに合わせた、グリーン。

同じくグリーンを差し色使いするタイラー・ザ・クリエイター。色はすっかり秋だけどブレザー&チノショーツは9月だけの着こなしかもしれない。

コームを刺したヘアにキャップ。

グレンチェックのブレザーはダブルブレストでピークドラペルと一般人にはなかなかハードルが高い。

ブラウンのブレザーといえば、名作『アニー・ホール』ダイアン・キートン。ツイードでエルボーパッチ、オーバーサイズのブレザーをチノパンに合わせる。こんな風にメンズライクに着こなせたらと憧れるが、襟を立てるのはなかなか難しい。

ヨレヨレの寝巻き的なTシャツに合わせたブレザーの襟を立てられるのは彼がJFK Jr.だから。

カイア・ガーバーはやっぱり<CELINE>のブレザー。ボクシーなシルエットにも関わらず、モダンさが溢れ出てしまってる。

手元にはアップル。
コーデュロイとマフラーはいつだってベストマッチ。

モノクロ写真のアンソニー・パーキンスで語るのは野暮だけど、ブラウンのコーデュロイも大候補ではある。

今回、ネイビーは外してみたものの、チャールズ皇太子のブレザー使いがあっぱれ。スカーフで吊って、ブレザーを半分肩掛け。怪我をした人にお勧めしたい。少しは気が晴れそうだ。

怪我のせいか表情はすこぶる不機嫌。

Written by  Naoko  Kato (Town)