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BLUE & PINK IN THESE DAYS

旅もショッピングもステイホームのいま、気に入っているブルーとピンク。

LUCA GUADAGNINO
WE ARE WHO WE ARE

ルカ・グァダニーノ監督作品で描かれてきた美しいイタリアの風景。中でも水色の空とサーモンピンクの建物の色彩が好きで、今作でもたびたび映し出される。さらにこのドラマでは10代の若者たちの揺れ動く一瞬一瞬の“あわい”を表すようなブルーとピンクがとてもきれいだなと思って観ている。たとえば身体的な変化が訪れた少女が明け方に散歩する場面。まさにいま夜が明けて朝日が昇ってくる瞬間の、群青色と曙色で構成された澄んだ情景は、彼女自身の大人への目覚めと重なる素敵なシーンだった。
コバルトブルーの水着やライラック色に染めた髪など、異国の陽射しのもと、子供でも大人でもない14歳の彼らが纏うブルーとピンクも、ひとつひとつまぶしい。

LOS ANGELES APPAREL
LONG SLEEVE GARMENT DYE MOCKNECK T-SHIRT “CORAL”

Tシャツのネックはできる限り詰まっていて欲しいが、これはモックネックというだけあって完全に詰まり切っている。洗濯機でガンガン洗っても伸びたり縮んだりすることもなく風合いだけが良くなり、デイリーウェアにとてもいい。この「CORAL」のほか、「TERRACOTTA」や「MAPLE」など、ルカ・グァダニーノの世界に出てきそうな中間色のカラーバリエーションも魅力的。原宿にショップもあるので直接観に行くこともできる。

COMME SI
THE DANIELLE SOCK “SKY BLUE”

ブルックリン発のカシミアソックス。リブの具合や肉厚加減、タグのワンポイントも好みだったので買ってみたら、フワッフワの肌触りと、厚過ぎないのでどんな靴にも足通りがよく、履いていてとにかく気持ちいい。「SKY BLUE」に「KLEIN BLUE」、「COTTON CANDY」…鮮やかなネーミングと発色を眺めていると、気持ちはやっぱりイタリアへ飛んでゆく。すると、このブランドが環境に配慮しているイタリアの工場で作られていることを知り、ますます気に入ることに。1足8,000円弱に関税や送料*も入れるとお高めではあったが、サイズが豊富だったことも後押しして(25.5cmのため、ウィメンズの素敵なソックスに出会えるチャンスが少ない)思いきってオーダーして2週間ちょっと、エシカルな紙封筒で届いた。

*$250以上で送料フリーになるので、友達を募って買うのがおすすめ。

氷たっぷりのロゼワイン。

『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』

『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督による初のテレビドラマ。2020年米HBOで放送された作品が、日本でも2月からスターチャンネルで観られるように。14歳の少年が米軍基地に勤める親の都合でニューヨークからイタリアに引っ越してきたところから物語が始まる。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』や『シャザム!』など活躍が続くジャック・ディラン・グレイザーと、イタリア出身の新人、ジョーダン・クリスティン・シモンの二人の瑞々しい演技と、主人公たちの親で軍人役として登場するクロエ・セヴィニーやキッド・カディなど魅力的なキャストにも注目の青春ストーリー。
Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」 【字幕版】 毎週木曜1話ずつ更新中
https://www.star-ch.jp/drama/wearewhoweare/

Written by Saya Kawada
Art Worked by Naoko Kato