窓を開けると、ふと心地いい風が部屋に訪れる夜があります。素肌の季節が終わりに近づき、メイクアップが恋しくなってきました。
1920年代、ガブリエル シャネルは初めてツイードのコレクションを発表し、女性のワードローブに新しい風を吹き込みました。気取らないナチュラルな雰囲気とエレガントな魅力を兼ね備えたメゾンのアイコンは、約100年の時を重ねてなお、ヴィルジニー ヴィアールの現代的なクリエイティヴによって’22-’23AWのランウェイを彩ったのです。そして、この秋は<シャネル>を代表するアイシャドウ「レ キャトル オンブル」も、ツイードを纏っています。よく見てみてください。ケースだけでなく、4色の表面もツイーディ。ツイード生地に織り込まれた糸のように、光の加減によってゴールドやサテンなど、繊細な輝きを放ちます。
およそ2年半前、2020年春にビューティ部門の誕生を告げた口紅「ルージュ・エルメス」姉さんたちの妹分のような無邪気さで、2022年秋、リップオイル「エルメジスティブル」が賑やかにデビューします。ジューシーな6色それぞれに、6つの香り。香りの成分として貴重な原料であるサンダルウッドをすべてに配合していて、フルーティな香調と絶妙なバランスを醸しています。また、天然由来成分を97%配合したオイル状のテクスチャーが、唇に潤いを与えながら保護してくれます。その艶めきを表現したようなガラスの小瓶にキュートに並ぶアルファベットが新鮮な一方で、真っ白なキャップの上にはオーセンティックな”H”の刻印も、健在です。
まず目を惹くのは<バイレード>らしい曲線的なメタルパッケージ。使うたび、カチッという音が鳴ります。このクールなデザインとリンクするフレーバーは、メタルブルーが、カモミールとベルガモットの温かみのあるブレンド「カモミーユ ダンジュ」。メタルグリーンが、モロッコティーにミント風味を加えた「テ・ア・ラ・マン ト ダガディール」。メタルピンクが、ライムとベルガモットの爽やかな「ベルガモット ドゥ バイーア」。ヒマシ油、ホホバ種子油、シアバター、コメヌカロウ、カルナウバロウなど、100%天然由来でヴィーガンの原料を配合しています。外因性ホルモン様物質や残留農薬を含まず、非遺伝子組み換えかつグルテンフリー。そう、エシカルで洗練された、2022年のリップバームです。
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Edited by Saya Kawada (Town)