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D.I.Y. CROPPED

陽気な季節になると、冬に着てた服が途端に暑苦しく見えて、こんな服一生着ないんじゃないかと思う。そよ風が吹くたびに、Tシャツもポロシャツもチノパンも切ってしまおうかという気分になる。それに最近着てない服もクロップすればオシャレ復活するんじゃないかと想像して、カットしたい、でもちょっと怖い、まだたまに寒いし、そんな日々を過ごしていた。

一度ハサミを入れると勢いが付く。好きなブランドの服にメスを入れる瞬間には独特の罪悪感があるが、一度始めたら終わらせなければならない。迷いを捨てて大きめのハサミで真っ直ぐに切る。クローゼットの奥の方に眠ってるTシャツが、うまくいけばブランディ・メルヴェル的クロップドトップ、いっきにこの夏のイットTにのし上がる可能性を秘めている。

クタクタのビッグT。迷いが生じると裾がガタつく。呼吸を整えて、再度入刀。やり直すたびに短くなるので注意が必要だ。
切りっぱなしのシャツに短いセーターを合わせた Miu Miuのかわいさに憧れてることは明らか。夏にビーチやプールで水着の上に着るのもいいはず。
ボーダーのポロシャツはそのまま着ると小学生風情が抜けなかった。ポロシャツやTシャツは洗濯すると裾がクルっとなるのもいい。
成功体験を得るとどんどん切りたくなってくる。ポロシャツに重ねる用に白いTシャツもカット。これが、いわゆるダブルクロップドだ。
いちかばちか、ソックスもトライしてみた。理想の丈にできるし、肌から離れる感じも抜群にいいが、(やっぱり)洗濯のたびにどんどんほつれてしまう。

失敗もあれば成功もある。ただ成功をしたとて、ほつれたり切りっぱなしの服ばかりを着てるとボロボロの感じが否めない。それと寒くなったときにあれもこれも短くて後悔するんじゃないかという予想も容易だ。DIYは節度を持って。

Written by Naoko Kato(Town)