• A BAG FULL OF MEMORIES

FLIGHT WITH ME

パリの Rue du Bac にあるZARA HOMEの期間限定(らしい)店「BAC 117」に寄った。東京でも買えるわけだが、限定アイテムもある。オープンなカフェが併設された巨大なお店はディスプレイもシックで、とあるカゴに吸い寄せられた。手頃な値段もあって、しばらくそれを持って店内をうろつく。「あらいいわね、それどこの?」とマダムに聞かれる。そうよね、これいいわよね。でもカゴは嵩張る。悩んでたらまた別のマダムに「そのカゴ何階にあった?」と聞かれる。スーツケースに詰めらたら折れそうだなと思ったがレジに向かう流れとなった。

次の日、そのカゴでグローサリーに行き、酸っぱいみかんを買う。そのカゴはみかんがよく似合い、テンションは高まった。知り合いにミカンを渡したら帰りにワインをもらった。そのカゴはワインがよく似合い、テンションはピークに。なんていい買い物をしたんだ。清々しい気持ちでジャパンへと帰る。

ミカンのお店の袋ともらったワインのエチケットのネイビーがマッチする。カゴを引き立てる控えめのネイビー。

東京に戻りクレジットカードの請求が来て明細をチェックし、円安の右肩上がり(下がり?)にショックを受ける。ふと、思うことがあり、ZARA HOMEのサイトを見る。そう、それは、スーツケースに入らず、機内でも場所を取ってそれなりにお荷物だったそのカゴは、東京の方が安かった。

機内持ち込みにはL.L.BEANのトートに無理やり閉じ込めた。
カゴの隙間から簡単に荷物が落ちてしまうのでL’APÉRO JOURNALのバッグをインナーにしている。入り口が狭いのでA4サイズのものは入らない。荷物が増えると持ち運ぶのが辛くなってくる。あくまでHOME用のカゴなのだ。

とにかく思い出はいっぱい。

Written by Naoko Kato (Town)